面接でおすすめな逆質問の具体例を12個紹介します / そもそも就活で逆質問はすべきなの?

渋沢ユウ

こんにちは、21卒就活生の渋沢ユウです!

今日は、面接の最後に設けられることの多い

面接官

最後に何か質問はありますか?

という”逆質問”の時間について書こうと思います。

「恐怖の時間」と呼ばれるぐらいには苦手にしている人も結構多いみたいですが、僕はめちゃめちゃ得意でした。

それはなぜかというと、どんな時でも使える逆質問をいつも12個用意していたから。

この記事では、僕が用意していた12個の逆質問の具体例と、質問の目的、想定回答や掘り下げ方などについて語ります。

僕が就活生として何度も質問して磨き上げたものなのでぜひご参考に!

面接でおすすめな逆質問の具体例を12個紹介します

僕が用意していた逆質問はこの12個です。

12個の逆質問

1.「本日の面接で私の至らなかった点を教えてください」
2.「御社の”新型コロナウイルス対策”を具体的に教えてください」
3.「新卒として初めてした仕事は何ですか?」
4.「御社にはどんなタイプの人が多いとお考えですか?」
5.「御社で活躍していらっしゃる方の共通点は何だと思われますか?」
6.「御社を選んで良かったと思う瞬間はいつですか?」
7.「御社を選んだ決め手はなんですか?」
8.「仕事で一番苦しかったのはどんなときでしたか?」
9.「同業他社と比べて御社の社員さんが優れていると感じる点は何ですか?」
10.「部下にしたいのはどんなタイプの人ですか?」
11.「入社前と入社後でギャップはありましたか?」
12.「御社が最も重視していること・大切にしていることは何だと思いますか?」

順番に解説していこうと思うのですが、その前に一つだけ注意点を

*一つだけ注意すべきこと

それは「この記事で紹介する12個の逆質問を覚えるなりメモするだけ」ではダメだということ。

逆質問は会社について知るためのものなので、本来はその会社に対してでしか聞けないことを聞くべきです。

例えば会社の具体的なプロジェクトについてだったり、具体的な将来ビジョンだったり。

他の企業に対しては聞いても参考にならないようなことを聞くのが、本来の意味での逆質問です。

だから

  • メイン:会社独自の質問
  • サブ :今回紹介する12個の質問

という感じで、今回紹介する逆質問はサブ的なものだと考えるべきです。

今回紹介する逆質問はほとんどの企業に通用する汎用性の高いものなので、必ずメインの逆質問を別に何個か用意した上で、活用するようにしてください!

ちなみに、僕は面接のたびに会社独自の質問を最低3個用意していました。

この記事で紹介する12個の逆質問は、それでも時間が余った時に使うために用意したものです。

なので、今回紹介する逆質問に頼りきりにならないように気をつけてくださいね。

もちろん質問のストックとして使うのはかなりおすすめなので、ぜひ活用していただければ!

そもそも逆質問はすべきなの?

もしかしたら「そもそも逆質問はすべきなのか」という疑問もあるかもしれません。

ただ逆質問は絶対に必要です。

逆質問の時間に質問をしないのは絶対に避けましょう。

逆質問をしないのは企業に対して興味がないから??

それはなぜかというと、もし逆質問をしなかったら面接官に対して自分のアピールが全くできなくなってしまうから。

会社に対して少しでも興味があれば質問は勝手に思い浮かぶはずです。

だから、逆質問をしないのは「相手企業に対して興味がないからだ」と思われても仕方ありません。

それに「最後に何か質問はありますか?」に対して「特にありません」と答えるのは、相手の時間を無駄にすることにもなります。

せっかく社員さんが時間を用意してくれたのですから、本当に行きたい企業だったら逆質問の時間を有効活用しましょう!

もちろんそこまで志望度の高くない企業なら逆質問をしないのもありです。わざわざ時間をかけるのはお互いの時間の無駄ですし。

調べれば分かる逆質問はNG

ただ「逆質問は絶対にしなければならない」とは言っても、給料とか福利厚生とか、企業ホームページに載っている内容を聞くのはNGです。

これは「逆質問をしないのはダメ」というのと同じ理由で、会社に対して少しでも興味があれば企業ホームページぐらいは見ているはずだから。

最低限の準備を怠るぐらいなら、会社への志望度が低いと思われても仕方ありません。

なので志望度の高い企業の面接であれば、しっかりとした情報収集が必須ですよ!

おすすめの逆質問 1.「本日の面接で私の至らなかった点を教えてください」

この記事で紹介する質問の中で、これが一番聞くべき質問だと考えています。

質問をする目的としては「本日の面接で私の至らなかった点」を聞くことで、自分の今後の面接にも役立つ上に、面接官にも自分が向上心のある人だとアピールできます。

ただ言い方には少し気をつけてください。

  • 「私の至らなかった点を教えてください」であれば問題はありませんが、
  • 「私の至らなかった点があれば教えてください」だと、とても上から目線な発言に捉えられます。

とても細かいことですが、言葉遣いはかなり大切。

そのため、至らなかった点が無いと自分で判断したとしても、「私の至らなかった点を教えてください」と質問するのがおすすめです。

言葉のニュアンスで面接官に違和感を覚えられるのは非常にもったいないので、必ず気をつけてください。

想定回答

想定回答としては2パターンあってそれぞれ対応が異なります。

  1. 誤解 → 解消できるようなエピソード
  2. 事実 → 素直に認めて改善するよう努力すると伝える

「もう少し磨くべき」だと言われた点について、自分のアピールポイントだと思った場合は「誤解」、アピールできないと思った場合は「事実」としています。

①誤解の場合

この場合は対応は簡単で、今までの面接で話していないエピソードからその誤解を解消できることを示しましょう。もし誤解が解消できるのであれば今までに話したエピソードでもOKです。

具体的には「継続力が無い」と言われたなら

アルバイトを入学してからずっと続けているため、継続力には自信があります。

などと伝えましょう。

②事実の場合

この場合は少し大変です。指摘が「まさしくその通り」だと思ったのであれば、それを素直に認めて今後に活かすと説明しましょう。

例えば「説得力が足りない」であれば、

たしかに私の話し方・内容に説得力が足りないのは事実です。

ですが、次回選考(入社)時には相手を説得できるような人になるために努力します。

非常に勉強になりました。ありがとうございました。

みたいな感じです。

就活ではなかなか客観的なフィードバックをもらえないので貴重な機会だと思いましょう!

おすすめの逆質問 2.「御社の”新型コロナウイルス対策”を具体的に教えてください」

世間一般の会社が対策をしていることについて「どのような対策をしているのかを知ること」で、会社が社員のことをどの程度大切に考えているかを把握することができます。

なので台風対策や災害時の対応でもOKですよ。

この質問は世間ズレしていない会社かどうか知るきっかけにもなりますね。

想定回答

想定回答としては

  • テレワーク
  • 出勤を減らす

などなど。

特徴的な対応よりは、最低限の対応をしているかどうかを見るべきだと思います。

新型コロナウイルス対策をしていると言っているのに、テレワークさえ検討していないのであれば、その会社は社員のことを大切に思っていないとも言えますし。

もちろん業種によってはテレワークは難しいこともありますが、、

ちなみに具体的対策を行った時期も合わせて質問するのがおすすめです。いくら良い対策を行ったとしても、対策を行うまでに長い時間がかかっていたのでは意味がありません。

「何月何日時点でどのような対策を取ったのか」をメモしておいて、面接官以外の方にも聞いて照合するのがおすすめですよ。

意外と役職や事業部によって対策が異なることもあるので把握しておくと今後のためになります。

おすすめの逆質問 3.「新卒として初めてした仕事は何ですか?」

これは具体的に20代前半の仕事を知るための質問。

ちなみに採用ホームページなどに若手社員のロールモデルが掲載されている場合は、それを前提に質問をするようにしましょう。

これは最低限の下調べをした上で質問をしている姿勢を面接官に伝えるためにも大事なことです。

なので、もし新卒は必ず営業スタートとか、エンジニアスタートの会社であれば「〇〇さんが新卒として初めてした営業活動はどのようなものでしたか?」のようにアレンジすることをおすすめします。

具体的な仕事内容(プロジェクト内容)を知ることができたら、そこからさらに深掘りができます。

ちなみに、僕が実際に聞いたことがあるのはこのあたりですね。

  • 大変だった点は?           → 最初の3ヶ月は案件が獲得できなかった
  • やりがいを感じた瞬間は?       → 案件を獲得できたとき
  • 今の仕事にどのように活きているのか? → へこたれずに取り組むこと(挑戦心)を学んだ

リアルな体験を聞くことができれば今後仕事をする上で参考になりますし、会社が社員に求めること(今回で言えば挑戦心)を知ることもできます。

次の選考の時に”挑戦心”をアピールすれば会社に必要な人材であると面接官に印象付けられるので、かなり効率的に就活を進められますよ!

おすすめの逆質問 4.「御社にはどんなタイプの人が多いとお考えですか?」

働く上ではどうしても会社の人と接する機会が多く存在します。

気の合わない人とともに行動するのはかなりしんどいので、どんな人が多いのか知っておくことは重要です。

もちろんインターンやOB訪問でもわかりますが、実際に社員さんに聞いた方が確実なので、僕は逆面接で聞くようにしていました。

ただあくまでも面接官の主観なので、実際とは異なる場合もあります。信用できないなと思った場合は、参考程度にしておきましょう。

想定回答

想定回答としては、

  • 真面目
  • 優しい
  • オタク
  • 気を遣える
  • ガツガツ

など。

「真面目」とか「優しい」とか誰にでも当てはまるようなことを言われたら、できる限り具体的に深掘りするようにしてください。

この質問をすると、たまに「うちは多様性を重視しているからそういうタイプはない」と言われることもあると思いますが、いくら多様性とは言っても会社としてある以上、その会社の社員のキャラクターというものは存在します。

なので「強いて言うならどんな人が多いですか?」のように深掘りしていくのがおすすめです。

基本的には自分のキャラクターと同じタイプの人が多い環境だと居心地が良いですよ。同族嫌悪の感が強い人は一応の参考に。

おすすめの逆質問 5.「御社で活躍していらっしゃる方の共通点は何だと思われますか?」

活躍している人に共通する能力・資質・タイプを知ることで、自分が活躍するためにはどんな能力が足りていないかを知ることができます。

また面接官に向上心をアピールすることにもつながりますね。

想定回答

想定回答としては、

  • 周りの人に気を遣えること
  • 物怖じしないこと
  • 挑戦心が強いこと

など。

もし活躍している人のポジションや名前を具体的に知ることができたら、その人に直接コンタクトを取るのもおすすめです。

もちろん相手の迷惑にならない程度にしておきましょうね。

おすすめの逆質問 6.「御社を選んで良かったと思う瞬間はいつですか?」

いわゆる仕事のやりがいを聞くことが目的です。

言い方として気をつけてほしいのは、

  1. 「御社を選んで良かったと思った瞬間」だと過去のワンシーン
  2. 「御社を選んで良かったと思う瞬間」だと定期的に起こること

を指していること。

「今までで一番印象に残っていることを聞きたい」か「何度も起こっている普遍的なことを聞きたい」かで言い方が変わります。

つまり上の表現だと、

  1. 今までで一番印象に残っていることを聞きたい」場合
  2. 「何度も起こっている普遍的なことを聞きたい」場合

となります。

おすすめの聞き方は?

ちなみにおすすめは「御社を選んで良かったと思う瞬間」です。

個人的な意見ですが、一度限りではなく何度も起こることの方が再現性が高く、実際に入社した後も同じやりがいが感じられる可能性が高いと考えます。

なので「御社を選んで良かったと思う瞬間」の方がおすすめ。

想定回答

想定回答としては、

  1. 一番印象的だったプロジェクトについて
  2. お客さんに『ありがとう』と言ってもらったとき

などですね。

おすすめの逆質問 7.「御社を選んだ決め手はなんですか?」

会社選びの最後の決め手を聞くことが目的です。

自分の会社選びの軸と似ていたり同じだったら、その会社や面接官と相性が良いのかもしれません。

なのでその場合には、今後の就活の参考にするために本腰を入れて他の質問するのがおすすめですよ。

ちなみに、僕はこの「面接官と相性が良いか」という感覚がわりと重要だと考えています。

面接とか選考を経験していくと、どうしても「この人とは合わない…」と思うことってあると思うんです。

僕はそういう人がいる会社には行きたくなかったので、たいていの場合すぐに辞退してしまっていました。

もちろん全員に勧められる考えではありませんが、「こういう考えの人もいる」と知ってもらえれば。

想定回答

話を戻して、想定回答について触れると

  • 面接で会った人の印象が良い
  • 自分が一番成長できる環境だった
  • 自分が働いている姿が想像できた

などですね。

僕が実際に内定を承諾した会社も、最終的な決め手は「面接で会った人の印象が全員良い」だったので、この質問はして価値観をすり合わせることはとても大切だと考えています。

おすすめの逆質問 8.「仕事で一番苦しかったのはどんなときでしたか?」

これは会社の仕事についてより深く知ることが目的です。

仕事は楽しいことだけではないし、ツライことも必ずあります。

面接官は学生に対して仕事のマイナスな印象をあまり伝えたくないものなので、もし具体的に苦しかったときの内容を教えてくれた場合はかなり親身な面接官だったと思いましょう。

おそらくその面接官は他の質問にも真剣に答えてくれると思うので、かなりラッキーです。

想定回答

想定回答としては

  • 全く案件が取れなかった
  • 仕事で大きなミスをした

などですね。

ちなみに面接官にとって答えにくい質問であることは確かなので、もし答え辛そうにしていたら、助け舟を出すようにしましょう。

例えば

それであれば、最近で一番大変だった仕事についてでも構いません!

とか。

別に面接官を言い負かしたいわけではないので、適切なフォローをして面接官に悪いイメージを与えないようにしておきましょう!

おすすめの逆質問 9.「同業他社と比べて御社の社員さんが優れていると感じる点は何ですか?」

同業他社に比べて自社の社員が優れている点を聞くことで、社員の魅力を社員本人はどのように捉えているのかを知ることができます。

とくに会社の”人”や”環境”をアピールしている会社では絶対に聞くべき質問です。

もしも、そのような会社で社員の優れている点を人事の方が即答できない場合、自社の魅力を人事が理解していないということになるので、志望度を下げてもいいかもしれません。

想定回答

想定回答としては

  • 助け合いの精神がある
  • 一人一人が真剣に仕事に向き合っている

など。

おすすめの逆質問 10.「部下にしたいのはどんなタイプの人ですか?」

これは新卒に求めることを、面接官はどう捉えているかを知るための質問です。

よく企業ホームページの新卒採用ページには、学生に向けた代表のメッセージが掲載されていますよね。

その代表のメッセージを読んだ上で、「部下にしたいのはどんなタイプの人ですか?」という質問に対する面接官の回答と比較をするのがかなりおすすめです。

会社というのは一つの方向に進んでいく船のようなものなので、面接官と代表の方向性が違うと途中で崩壊してしまいます。

なので比較をして「同じようなことを言っているの」か「全く違うことを言っているのか」を把握しておくのは結構重要です。

想定回答

想定回答としては

  • 素直な人
  • ガッツのある人
  • 考え続けられる人

など。

今回紹介する中ではかなりフランクな質問なので、気軽に使うことができると思います。

人によって答え方はさまざまですし、もしどの質問をするか迷うのであれば「どんなタイプの部下がいいのか」を聞くのはかなりおすすめです。

おすすめの逆質問 11.「入社前と入社後でギャップはありましたか?」

これは入社後のリスクを避けるための質問。

どうしても就活の時は、会社は学生に対して明るい話題しか提供しません。なのでブラックな話題、例えば残業が多いなどはあまり言えません。

それらのリスクをあらかじめ認識しておくために「入社前と入社後でギャップはありましたか?」と質問しましょう。

ギャップには2種類ある

ちなみにギャップには

  • 正のギャップ
  • 負のギャップ

の2種類があります。

正のギャップ

正のギャップは「思っていたよりも良かったこと」で

  • 残業が多いと聞いていたけれどそうでもなかった
  • 思っていた以上に新卒から仕事を任せてもらえた

などがあります。

負のギャップ

一方で負のギャップは、いわゆる暗い話題のことを指します。

  • 残業が多すぎる
  • 休みが取りにくい

負のギャップを直接的に知ることは難しいので、面接官の話し方のニュアンスから把握するようにしてください。

ちなみに例えば

残業時間は長いけど、その分給料が支払われるから問題はない

と言われたとしたら、その企業の体質が自分に合うかどうかを考慮するべきだと思います。

この場合であれば、給料第一の人にとっては良い環境でも、ワークライフバランス重視の人にとっては悪い環境です。

この考え方は人それぞれなので「自分は何を重視しているのか」は少し考えてもいいですね。

おすすめの逆質問 12.「御社が最も重視していること・大切にしていることは何だと思いますか?」

これには

  • 仕事において
  • 採用活動において

の2種類があります。

もちろんどちらを聞いても大丈夫ですが、「仕事」か「採用活動」かを限定すると面接官も話しやすいです。

例えば「仕事において御社が最も重視していることは何だと思いますか?」という感じ。

想定回答

想定回答としては

仕事においてであれば、

・顧客に誠実に向き合うこと
・助け合うこと

など。

採用活動においてであれば、

・学生一人一人と向き合うこと
・学生の自主性を重視すること

など。

まとめ

12個の逆質問

1.「本日の面接で私の至らなかった点を教えてください」
2.「御社の”新型コロナウイルス対策”を具体的に教えてください」
3.「新卒として初めてした仕事は何ですか?」
4.「御社にはどんなタイプの人が多いとお考えですか?」
5.「御社で活躍していらっしゃる方の共通点は何だと思われますか?」
6.「御社を選んで良かったと思う瞬間はいつですか?」
7.「御社を選んだ決め手はなんですか?」
8.「仕事で一番苦しかったのはどんなときでしたか?」
9.「同業他社と比べて御社の社員さんが優れていると感じる点は何ですか?」
10.「部下にしたいのはどんなタイプの人ですか?」
11.「入社前と入社後でギャップはありましたか?」
12.「御社が最も重視していること・大切にしていることは何だと思いますか?」

僕が活用していた逆質問はこの12個。

とりあえずメモ帳に全部買いておくことをおすすめします。

もちろん最初に説明した通り、会社独自の質問と併用してくださいね。

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